【医療用ウィッグ】こんな感じで作っていきます
ある日の穏やかな午後 Fさまの為のウィッグ作り。
Fさまがご試着にいらしてからウィッグをお渡しするまでに一週間程時間があったので
こんな感じでウィッグが仕上がっていきますよ~ っていうのが分かりやすいように
今回は途中経過を写真に撮ってみました。
スタイルは、ご自身の今までのスタイルと同じ感じにしたい というご希望。
肩につくくらいのボブスタイルで毛先にはデジタルパーマがかかっています。
どこまでご希望に近づける事が出来るか 気合入れて作りましょう\(^o^)/
Fさまが選んだウィッグはニューミックス毛のナチュラルブラウン。
まずはノーカットのものをシャンプーしてベースを整えます。
ご希望の長さより1センチくらい長めにバッサリ切ります。
ちょっともったいないけど、バッサリ!
前髪は後日、実際に着けて頂いた状態で調整カットするのでやや長めに。
まだお顔周りと毛先が重い感じですが、全体のフォルムを確認する為に
ゆる~~くカールをつけてみます。
分け目はこんな感じ。 上からの視線も気にしなくて大丈夫ですよ~(*^^)v
ちなみにこの画像・・・決して怖い写真ではありません。わたくしの指が写っております。
全体のバランスを見ながら、重かったお顔周りと毛先に動きをつけていきます。
この時すでに産毛とおくれ毛はカットで作ってあります。 随分スッキリしたでしょう?
ちょっとウィッグを後ろにズラしてみました。
こうすると 静江さんにも似合う長さの前髪になります。← これは余計な事ですが(^v^)
ここまででベースカットは終わりです。
次に、「デジタルパーマをかけたようなウェーブ」を出すために
アイロンでしっかりカールを付けていきます。
アイロンは32ミリ・温度は160 度。
カジュアルさを出す為に一番下の段とお顔周りは内巻きにして
それ以外は斜め45度くらいで内巻き・外巻きと交互に巻いています。
なかなか言葉じゃ分かりにくいと思いますが・・・
全部内巻きにするのとは仕上がった時のニュアンスが変わるんです。
こんな感じの巻きあがり♪
何となく分かります? 斜め45度の内巻き外巻き(*^_^*)
今までのブログ記事には、ニューミックス毛は人毛比率が70%だから
従来のミックス毛(人毛比率30%)のような形状記憶はしません と書いていました。
しかし!
そうでもないよ〜 ということが最近になって判明しました。
それを確認するべく、巻いたあとにザブンッと濡らしてみました。
静江さんが太ったように見えるのは置いといて・・・
キレイに全体を金ブラシで梳かします。
ちょっとだけゆるっと毛先にカールが出てるのが分かりますか?
毛先を握るような感じでムニュムニュってやると・・・
さっきよりももう少しカールが出てきます♡
そしてなんと
ムニュムニュした後に自然乾燥させると、このような感じに仕上がりました♡
なかなかいい感じの動きが出てると思いますよ〜♪
Fさまの今までのスタイルとほとんど同じ感じになりました\(^o^)/
そして! ニューミックス毛・・・ちょっとだけカールが形状記憶します!!
一週間後、ウィッグを取りに来てくれたFさまにも喜んでいただけので、これまた良かったです(^v^) 今日はウィッグのメイキングをお伝えしました。
ではまた by 菅谷
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